教師のグループが女子児童らを盗撮してSNSで共有したとされる事件で、グループの管理者の男が、初公判で起訴内容を認めました。
「教師の信頼を揺るがしかねない事件が発覚してから約4カ月。グループの管理者の初公判を前に、多くの人が傍聴券を求めて集まっています。事件の注目度の高さがうかがえます」(濱田隼アナウンサー) 名古屋地裁で、約35の傍聴席に対して、希望する180人ほどが抽選のために列を作りました。
「森山被告がどういう反応をするのか、この事件に対して何を思っているのか、そのあたりが分かればいいと思って来ました」(娘が森山被告がいた小学校に通う) 初公判では―― 「間違いありません」(森山被告) まっすぐと裁判長を見つめ、はっきりとした口調で話した名古屋市の小学校教師、森山勇二被告(42)。
起訴状などによりますと、森山被告は去年9月、愛知県内の施設で女子児童の下着を盗撮し、その画像を教師らで構成されたSNSグループに共有した性的姿態撮影等処罰法違反などの罪に問われています。
森山被告はこのグループの管理者でした。
事件をめぐっては、これまでの警察への取材で、グループには10人程度が参加し、全員が教師だったとみられ、盗撮した動画や画像、約70点が共有されていたことがわかっています。
また被害児童はのべ35人以上にのぼり、森山被告を含め6人が逮捕、起訴されています。
「証言台に座ると森山被告は、裁判官や検察官をじっと見つめ、はきはきと受け答えをしていました」(濱田アナ) 午前11時20分から始まった初公判。
森山被告は、女子児童の下着を盗撮し、データをSNSグループに共有したことのほか、自宅で女子児童のリコーダーに体液をかけて損壊させたことや、児童ポルノ画像1点を所持したことなどについて問われ、「間違いありません」と認めました。
検察側は、盗撮の動機について、森山被告が授業の様子を撮影するために設置していたカメラに女子児童が着替える姿が映っていたことから、下着姿に興味を持ったと指摘しました。
さらに検察側は―― 「SNSを使用して同様の性的嗜好を持つ人物らと連絡をとるようになった」「テレグラムの秘匿性が危ないという話題が出て、他のメッセージアプリを利用するようになった」 検察は、盗撮したデータのやりとりをより秘匿性の高いアプリに移行していったと主張しました。
一方、弁護側は、起訴内容について、争わない姿勢を示しました。
メ〜テレ(名古屋テレビ) - 2025/10/28 17:21