中高生が同級生らを盗撮したとして摘発された人数が、2023年7月に性的姿態撮影処罰法が施行されてから今年5月まで計550人だったことが11日、警察庁への取材で分かった。うち約4割は校内で発生。中高生にとってスマートフォンやタブレット端末が身近になっており、専門家は「再犯防止のため、カウンセリングなどの早期治療が重要」と訴えた。
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「娘さんが盗撮されました」。24年7月、中学校からの連絡に福岡県の女性は言葉を失った。詳しく状況を聞くと男子生徒が教室にスマホを隠し、体育の着替えを盗撮していたことが分かった。
教師がロッカー内に置かれていたスマホを見つけ、男子生徒が自分のものと認めたことで発覚。教師が動画を確認したところ、娘を含めた複数の女子生徒が着替えをする姿が写っていた。
警察庁によると、550人のうち校内で盗撮したのは219人だった。年別で見ると23年7~12月43人(うち校内10人)、24年366人(同151人)、25年1~5月は暫定値で141人(同58人)だった。
共同通信 – 2025/07/11 08:58