名古屋市立小の教員らが女子児童の盗撮画像などを交流サイト(SNS)のグループチャットで共有したとされる事件を受け、市教育委員会は9日、市立の全415校・園で実施した、盗撮用隠しカメラの探索調査結果を発表した。更衣室やトイレなど子どもが着替える場所を対象に探索したが、隠しカメラは見つからなかったという。
【図解】今回の盗撮事件の構図 事件では、市立小教員の森山勇二容疑者(42)らが6月24日、性的姿態撮影処罰法違反容疑で逮捕された。保護者からは、隠しカメラがないか校内を探索するよう要望が出ていた。
調査は2~8日、市立小中高、幼稚園、特別支援学校を対象に教職員らが実施。森山容疑者が勤務していた小学校では、教職員による調査に加え、民間の警備会社が更衣室を探索した。この小学校では事件後、児童の着替えを伴う体育の授業を中止していたが、今回の調査結果を受け、10日から再開する。
市教委はまた、市立の各校・園が保有するデジタルカメラとビデオカメラの台数の調査結果も公表した。平均保有台数は、幼稚園(20)9・4台▽小学校(261)37・8台▽中学校(113)53・2台▽高校(15)36・4台▽特別支援学校(6)51・2台――だった。【式守克史】
毎日新聞 - 2025/07/09 15:27