小学校教諭の男らが女子児童の下着を盗撮しSNSのグループで共有したとして逮捕された事件で、グループが少なくとも1年近く前から存在していたことがわかりました。
26日朝、検察に身柄を送られた愛知県名古屋市の小学校教員、森山勇二容疑者(42)。女子児童の下着を盗撮し、画像をSNSのグループで共有した疑いがもたれています。共有した先は、教員らが集まったグループでした。
警察によりますと、全員が小学校や中学校の教員とみられるおよそ10人で構成されたSNSのグループ。24日、盗撮したデータを共有した疑いで逮捕された小瀬村史也容疑者(37)は神奈川県横浜市の小学校教員で、ほかのメンバーも全国各地から参加しているとみられています。
森山容疑者がグループを管理し、メンバーを入会させるなどしていたとみられ、捜査関係者によりますと、やりとりは少なくとも1年近く前から続いていたことがわかりました。
グループ内で共有されていた女子児童の画像や動画などはおよそ70点。ほとんどが業務中に盗撮したものとみられていて、複数の児童の画像があったといいます。
グループ内で最も積極的に画像などを共有していたという森山容疑者。2009年に名古屋市の教諭として採用され、2023年4月からは現在の小学校に勤務しています。
今年の4月には、校長らを補佐する立場の「主幹教諭」に。この頃には、すでに盗撮した画像をグループ内で共有していたとみられています。
森山容疑者の元同僚は―― 以前同じ学校で勤務 「子どものことを一緒に考えてくれる先生。保護者にも信頼されていて、子どもにも人気でした」 勤務先の学校の保護者も―― 森山容疑者の学校の保護者 「優しい先生でした。子どもたちもショックを受けています」 一方、小瀬村容疑者は、横浜市の小学校で3年生を担任。横浜市教育委員会によりますと、逮捕された日の朝、家族から学校に「体調不良で休む」という電話が入っていたといいます。
26日午後、横浜市教育委員会が会見。
横浜市教委 「横浜市の教員が重大な不祥事を引き起こし、市民に不安を抱かせ深くおわび申し上げます。申し訳ございませんでした」
2023年から今の学校に勤務し、勤務態度に問題はなかったという小瀬村容疑者。ショックを受けている子どももいて、スクールカウンセラーなどが対処しているといいます。
警察によりますと、直接の面識があるかはわかっていないという森山容疑者と小瀬村容疑者。いったい、教員のグループはどのようにしてできたのか。
警察は、グループに入っているほかの教員も画像や動画を共有していたとみて捜査しています。
2人の勤務先の小学校では、26日、保護者に向けて説明会が行われる予定です。
日テレNEWS NNN – 2025/06/26 19:42