電車内で女性のスカート内を盗撮したなどとして性的姿態撮影等処罰法違反などの罪に問われた元愛知県警警部補の清水浩被告(64)=同県豊川市、3月に辞職=に対する初公判が3日、名古屋地裁であった。被告が起訴内容を認めて即日結審し、村瀬恵裁判官は「法を順守する立場にありながら犯行に及んだ」として、懲役10カ月執行猶予3年(求刑懲役10カ月)の判決を言い渡した。
検察側は公判で、清水被告が2012年ごろから約4千回にわたり盗撮を繰り返していたと明かした。確認された盗撮のデータ数は約2480点に上った。スカートが短い女性などを狙って通勤の際に、盗撮を繰り返していたという。
判決によると、清水被告は昨年11月6日、名古屋市内などを走行中の電車内で女性のスカートの下にかばんに隠したペン型カメラを差し入れたほか、今年3月13日、同様の手口で、市内の駅に停車中の電車内で女性のスカート内を動画撮影した。(石垣明真)
朝日新聞 - 2025/06/03 20:50