和歌山県警は、電車内での痴漢・盗撮被害防止の呼び掛けに協力する「痴漢・盗撮撲滅大使」を、和歌山電鉄伊太祈曽駅(和歌山市)のネコ駅長「よんたま」に委嘱した。約2年間、初代の大使を務めた貴志駅(同県紀の川市)のネコ駅長「ニタマ」には感謝状が贈られた。
委嘱式には、ニタマとよんたまのほか、同電鉄の小嶋光信社長や県警人身安全対策課の西川昌弘課長、和歌山東署員らが参加。西川課長からよんたまには委嘱状が、ニタマには感謝状がそれぞれ交付された。
よんたまには、警察官の制服をモチーフにして特別に作られたマントがかけられたほか、「痴漢・盗撮撲滅大使」を示すチャームをニタマから引き継いだ。
小嶋社長は「よんたま駅長は『頑張るニャー』と任務を果たしたいと元気いっぱい言っている。ニタマ駅長は『しっかり役目を果たせてうれしいニャー』と言っている。先輩として見守ってくれれば」と述べた。
県警によると、令和6年の県内での痴漢の検挙件数は10件(5年は14件)、盗撮は56件(同59件)に上った。
和歌山東署の堀内淳司生活安全課長は「悪質な犯罪である痴漢・盗撮の撲滅ができるよう取り締まるとともに、よんたま駅長の力を借りながら啓発にも取り組んでいきたい」と話した。
産経新聞 - 2025/06/05 19:31