教員らによる女児盗撮事件を受け、名古屋市教育委員会は7日、再発防止策を検討する「性暴力防止プロジェクトチーム(PT)」の初会合を開いた。杉浦弘昌教育長は終了後、今年度中に再発防止策を取りまとめ、隠しカメラ探知機を早期に導入していく考えを明らかにした。
【図解】教室へのカメラ設置に対する自治体の意向は… PTは、弁護士やPTA正副会長、リスクマネジメントの専門家、市立小中学校校長、杉浦教育長ら10人で構成。会合は非公開で行われた。
杉浦教育長によると、再発防止対策として、教職員への性暴力対策の研修の強化や、子ども自身が自分の身を守るための教育が必要、といった意見が出たという。早期に取り組める対策として期待される隠しカメラ探知機は、現在機器の選定中で、導入後は速やかに各校で調査に利用する意向を示した。
会合では防犯カメラの設置もテーマに上ったが、子どものプライバシーへの懸念のほか、設置箇所をどうするのかなど賛否両論あったという。設置の可否はPTの意見を踏まえて市教委が判断するという。【式守克史】
毎日新聞 – 2025/11/07 15:39