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「盗撮映像を見たいからやってるんだろ!」犯罪撲滅めざす第一人者が受けた“信じられない”誹謗中傷…それでも25年間、活動をやめなかった「原動力」とは

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一般社団法人全国盗撮犯罪防止ネットワーク代表の平松直哉氏が、8月30日に都内で開催された第16回作田明賞授賞式で優秀賞を受賞した。

【画像】旧知の議員に提言書を手渡す平松氏 同賞は2010年に精神科医・犯罪学者として活躍した故・作田明氏によって創設。犯罪や非行の減少には予防・防止・矯正の取り組みが重要であり、人権を重視した民主的な社会の形成が必要であるとの考えから犯罪・非行の防止と、犯罪者・非行少年の矯正・更生に尽力する個人や団体に対し、その活動をたたえるために毎年表彰が行われている。

平松氏が盗撮事件の調査活動を開始したのは2000年12月。知り合いの警察官からの相談を端緒に、劣悪な盗撮犯罪の現状を知り、性的な目的で盗撮する犯罪の撲滅と厳罰化を目指す法律の制定などに向けた活動をボランティアとしてスタートさせた。

当時としては唯一の盗撮犯罪防止専門組織として活動を始め、以来25年にわたりこの分野の第一人者として活躍している。

昨今は、教員による学校内での盗撮や、駅など公共施設の盗撮事件が連日報じられ、世論の目も盗撮に対し厳しくなったが、活動当初は苦難の連続だったという。

「いまや報道されない日がないくらいに盗撮事件が多発していますが、私が盗撮を専門に調査し始めた当時は、“盗撮に関わる”ということだけで私自身に対する偏見も少なくなく、『映像見たいからやってるんだろ』といった嫌がらせや誹謗(ひぼう)中傷なども数えきれないほどありました。それほど盗撮に対する世間の目は冷めたものでした」と平松氏は当時を振り返る。

実際、活動初期はメディアでコメントすれば世間からのバッシングや個人的な攻撃が行われた。ある組織に1年間にわたり監視され、心身を追い詰められるほどのダメージを受けたこともあるという。

盗撮が非接触で直接的な被害が出ない類型の犯罪であることに加え、関連も含めて数百億円以上ともいわれる市場規模から、平松氏の活動により不利益を被る組織や団体などもあり、水面下で妨害行為が行われることも珍しくなかったのだ。

四半世紀にわたる活動の中では心が折れそうになることが何度もあった。それでも苦難やトラブルを乗り越え、盗撮撲滅に情熱を注ぎ続ける平松氏の原動力は「被害者の苦しみを少しでも軽くしたい」という熱い思いだ。

弁護士JPニュース - 2025/09/02 10:40


 

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