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プロ野球西武、球場の「売り子」撮影禁止の背景に「カスハラ」対策 過去に盗撮被害も

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プロ野球の試合観戦時にビールやジュースなどの商品を観客席で販売する「売り子」を巡り、西武が今季から公式サイトで撮影禁止を呼びかけている。西武はその理由を「カスタマーハラスメント(顧客からの理不尽な要求など)にもなりかねない事案に対し毅然(きぜん)と対応すべく発信した」などと説明。過去に売り子に対する盗撮被害のほか、ストーカー被害に発展する恐れのある事案があったことなどが背景にあるという。プロ野球の各球団でも「カスハラ」対策が問われている。

■「必要以上の時間の拘束」も 「2025シーズンより、お客さまによる売り子の撮影および売り子との写真撮影を禁止させていただきます」 公式サイトに3月7日に掲載された「売り子でのキャッシュレス決済の導入ならびに一部サービスの変更について」で、西武は売り子に対する撮影禁止を明記した。

球団によると、本拠地ベルーナドーム(埼玉県所沢市)では1試合当たり約90~130人の売り子が勤務する。ビールなどを販売する際には20キロ近いサーバーを背負いながら観客席を歩き回る重労働だ。

売り子の撮影を禁止したことについて、球団は「(撮影を)お断りしても撮影されてしまうことや盗撮被害、必要以上のサービスによる時間の拘束、ストーカー被害に発展する恐れがある事案などがあった。複合的な理由」などと説明する。これまでも売り子に対しては「(利用客との)距離感を誤るとトラブルに発展する可能性があるとの注意喚起を日常的に行ってきた」というが、「球団が公表したことで、売り子本人がお客さまへお断りもしやすく、お客さまのご理解も得られるようになっている」。売り子からも好評だという。

学生時代、セ・リーグの本拠地球場で売り子のアルバイトをしていたという長谷川祐実さん(仮名)は「ストーカー被害のような怖い思いをすることはなかったが、酔っ払ったお客さまにからまれた時は(対応が)面倒だった」と振り返る。利用客が撮影しようとしてきた場合には「丁重にお断りしていた」といい、「(当時も球団側が禁止していれば)SNSで怖い思いをすることなく、お客さまに平等に対応することができていたと思う」として、西武が撮影禁止を明文化したことに賛同した。

■3割以上が「被害の経験ある」

産経新聞 – 2025/05/24 10:00


 

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