茨城県を含め全国的に教職員による盗撮が相次ぐ事態を受け、同県水戸市教育委員会は、盗撮カメラを探知する発見器を市立小中学校と義務教育学校の全48校に配備することを決めた。発見器は光の反射でカメラの位置を特定したり、目視で発見するのが難しいカメラの電磁波を検知したりできる。学校向けの説明会を16日に開く。1台ずつ配備する予定で、市教委は児童生徒の被害防止につなげたい考え。
市教委が13日発表した。発見器は長さ10センチ、幅5センチほどの小型軽量サイズで、片手で持って校内を歩いて点検できる。1台約3万円で、財源は2025年度一般会計予算から捻出した。
教職員による盗撮などの不祥事は全国的に起きている。25年は愛知県名古屋市の教員らが女児を盗撮し、交流サイト(SNS)で画像を共有したとされる事件が発生。水戸市でも同年、教諭が勤務校で子どもたちの着替えなどを盗撮したとされる事案があり、市教委は再発防止や児童生徒の安全安心を確保するため、対策強化を検討してきた。
対策として県教委は、県立高全校の廊下に防犯カメラを設置していく方針を示している。同様の措置について、市教委は児童生徒のプライバシーに配慮し慎重に検討を進めている段階と説明。「できることから対策に乗り出す」(担当者)として発見器の導入を決めた。
市教委によると、各校では既に校内の見回りや死角をつくらない工夫など、盗撮カメラを設置しにくい環境づくりに努めている。今後は発見器を使って、教室などに不審なカメラが設置されていないか、定期的に点検を行うなど対策強化を図る考え。
16日は市役所で、教頭など管理職を対象に発見器の説明会を実施。製造メーカーから使用方法の紹介を受ける。市教委は配備を通して「教職員の意識向上を図るとともに、児童生徒の安全安心を守りたい」としている。
茨城新聞クロスアイ - 2026/03/14 07:00