SNSで知り合った20代女性と性交する様子を盗撮し、動画サイトに投稿したとして、警視庁は16日、性的姿態撮影処罰法違反容疑で、住所職業不詳小野洋平容疑者（39）を再逮捕し、いずれも住所不定職業不詳の妻晴香（28）と、内縁の妻で養子の凜（23）両容疑者を逮捕した。
認否について小野容疑者は「分かりました」と話し、ほかの2人は黙秘している。捜査関係者への取材で分かった。
小野容疑者は、晴香、凜両容疑者と同居する「一夫多妻」のような生活を送る傍ら、盗撮動画の販売などで生計を立てていたとみられる。自宅からは約100人の女性が映ったわいせつ動画が800点以上見つかっており、同庁は実態解明を進める。
捜査関係者によると、3人は共謀し昨年7月、東京都新宿区歌舞伎町のホテルで、SNSで知り合った20代女性との性交を盗撮し、動画投稿サイト「myfans」を通じて他人に提供した疑いが持たれている。
3人は事前にホテル室内に盗撮用カメラを設置。性交後に晴香容疑者らが部屋に乗り込み、女性に約300万円の慰謝料を要求していた。3人は少なくとも2022年以降、同様の行為を繰り返していたとみられる。
小野容疑者は、新宿区百人町のマンション一室で、約2カ月にわたり10代女性を監禁したとして11月26日に同庁に逮捕された。この女性もSNSで同容疑者と知り合って関係を深めたが、次第に暴力を振るわれるようになり、「逃げたら殺す」などと脅され共同生活を強いられていたという。女性が隙を見て交番に駆け込んだことで事件が発覚した。
現場からはスマートフォン37台やノートパソコン3台のほか、監禁に使用したとみられる手錠や首輪、スタンガンなどが押収された。
監禁現場に出入りしていたとみられる同容疑者の60代の母親は取材に対し、「息子の自宅には家事をしに行っていたが、突然連絡が取れなくなった。逮捕された理由も分からない」と話した。
時事通信 – 2025/12/16 12:06