少女ら5人を盗撮したなどとして、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)などの罪に問われた公立小学校の元教諭、綿引亮介被告(32)=柏市=の初公判が24日、千葉地裁(椙山葉子裁判官)であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6月を求刑し、弁護側は執行猶予を求めて即日結審した。判決は来月3日。被告は事件発覚で教諭を懲戒免職になっている。
検察側によると、被告はこれまでの取り調べに対し「遅くとも高校3年生の頃から断続的に盗撮をしていた」と供述。「撮ること自体のハードルが下がり、学校での盗撮に至った」「教室で着替えのシーンを盗撮するようになった」とも話したという。いわゆる「盗撮アプリ」を使用していたことも明らかになった。
検察側は「自己の立場を利用し、生徒や同僚の信頼に乗じた犯行。卑劣で手慣れている」として懲役1年6月を求めた。弁護側は被告がクリニックに通い治療していることや父親が監督することなどから、執行猶予付き判決を求めた。
起訴状などによると、昨年9月~今年1月、県内で7~11歳の少女4人のスカート内をスマートフォンの動画で盗撮。今年3月23日には千葉市美浜区の駅構内のエスカレーターで女性(19)のスカート内を盗撮しようとしたともされる。(大村慧)
千葉日報オンライン – 2025/06/25 20:01