中学校内の女子トイレに盗撮目的でカメラを設置したとして、愛知県警は25日、名古屋市職員、加藤謙吾容疑者(26)=日進市浅田平子1=を県迷惑行為防止条例違反などの容疑で逮捕した。「女子生徒の性器が見たくて小型カメラを設置した」と容疑を認めているという。
【図解】若者への性被害場所 一番多いのは… 逮捕容疑は24日、同市昭和区の市立中の女子トイレに侵入し、小型カメラ1台を設置したとしている。
加藤容疑者は非正規の会計年度任用職員。2021年度からこの中学校の吹奏楽部の外部顧問として働き、勤務態度は真面目だったという。市教育委員会の聞き取りに対し、「8月ごろから盗撮行為をしていた。自分の欲に負けてしまう最低な大人で申し訳ありません」などと話したという。
学校では7月から計4回、校内を点検。10日には盗撮機器のバッテリーが発する熱を可視化する産業用サーモグラフィーカメラを使って調べたが、隠しカメラは見つかっていなかった。24日、トイレのサニタリーボックス内にあった小型カメラを職員が見つけて県警に通報したという。
市では6月、元教員の森山勇二被告(42)が交流サイト(SNS)で女児の盗撮画像をグループチャットで共有していたことが発覚。これまで、性的姿態撮影処罰法違反などで、5都道県の教員や元教員7人が起訴されている。
25日に記者会見した市教委の中馬英和生涯学習部長は「児童や保護者、市民に多大な心配をおかけし、深くおわびする」と陳謝した。【塚本紘平、丘絢太】
毎日新聞 - 2025/12/25 18:53