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元鹿児島県警部長の守秘義務違反裁判 地裁が枕崎署員盗撮事件の証拠開示を命令――捜査経過分かる36点

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 職務上知り得た秘密を退職後に漏らしたとして、2024年6月に国家公務員法(守秘義務)違反の罪で起訴された鹿児島県警の元生活安全部長、本田尚志被告(62)の裁判を前に、鹿児島地裁は24日、元枕崎署員による盗撮事件に関する証拠を開示するよう検察に命じる決定をした。弁護側が明らかにした。

 本田被告が問われている守秘義務違反について、弁護側は県警の不祥事を明るみに出すための「公益通報」だったと主張しており、その訴えを支える証拠として、元枕崎署員の盗撮事件に関する証拠の開示を地裁に求めていた。弁護側によると、盗撮事件の捜査経過が分かる証拠群36点に開示命令が出た。要求の一部は棄却された。

 起訴状などによると、本田被告は退職後の24年3月下旬、生安部長名義で同2月に作成した、男性警察官によるストーカー容疑事件の捜査経過や被害女性の個人情報が記された書面を基に、作成日などの記載を除いた写しの文書を外部に郵送し、漏らしたとされる。

 この文書には元枕崎署員による盗撮事件についても記されていたが、起訴状では触れられなかった。これらの事件に関して、本田被告は同6月の勾留理由開示手続きで「野川明輝前本部長が犯罪行為を隠蔽(いんぺい)しようとした」と主張。県警は一貫して疑惑を否定している。

 開示命令を出した理由について、地裁は取材に「現時点で答えられるものはない」と回答。鹿児島地検は決定に対して抗告するかどうか、今後の方針について「非公開の手続きのため回答できない」とした。

 裁判期日は未定。永里桂太郎主任弁護人は「(盗撮事件での)野川前本部長の言動は、本田氏の行為の動機において重大な意味を持つ。証拠開示されたら内容を検討する」と述べた。

◇  枕崎署員盗撮事件とは  枕崎署の元男性巡査部長が2023年、トイレに侵入して複数回女性を盗撮したとして、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)などの罪で起訴され、24年9月に懲役2年執行猶予3年の有罪判決を受けた。事件を巡っては、国家公務員法(守秘義務)違反の罪で起訴された県警の元生活安全部長、本田尚志被告が「野川前本部長が隠蔽しようとした」などとして、事件指揮簿に本部長印を押さなかったと訴えている。捜査開始から逮捕まで約5カ月かかっており、県警は「捜査が遅いとの批判は真摯(しんし)に受け止めるが、事件を隠せなくなったから捜査したという事実はない」と反論している。

南日本新聞 – 2026/03/25 06:05


 

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