名古屋市立小学校教諭らが児童の盗撮画像をSNSで共有していたとされる事件を受け、市教育委員会は、新たに導入したサーモグラフィーカメラで学校内の盗撮機器の捜索を始めた。10日には保護者や報道陣に捜索の様子を実演し、手順を説明した。来年3月までに全市立学校と幼稚園の410校・園で実施する。
隠しカメラなどのバッテリーが発する熱をカメラで可視化して探知する仕組み。同市中区の前津中学校で公開された実演では、同校の大杉周三校長らがカメラを使い、棚などを点検する様子を披露した。
大杉校長は「簡単で使いやすい機械」と話し、同校PTAの井上誠会長は「保護者として安心できる取り組みだ」と評価した。
市教委によると、捜索は抜き打ちで、原則として校長と教頭のみで行う。カメラは55台導入し、各校で共有して使用する。費用は計約250万円。
読売新聞オンライン - 2025/12/11 16:13