目指すは“和製CIA”というが、本家本元が聞いてあきれるに違いない。7月31日、インテリジェンス機能の強化を目的に、高市首相の肝いりで発足した国家情報局(NIB)。実は設立直前、職員の“ワイセツ問題”が発覚していた。
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政治部記者が解説する。
「新設されたNIBの業務は、基本的に前身となる内閣情報調査室(内調)と同じ、外務省や警察庁といった関係省庁からの情報集めと分析です。従来と異なるのは、垣根を越えて情報収集できるよう権限が強化されたこと。上部組織に当たる国家情報会議のトップを首相が務めるので、より首相の意向に沿った調査を行うことになるでしょう」 外国勢力に対抗するスパイ防止関連法制の策定や、国外での情報収集強化も見据える高市首相にとって、NIB設立は悲願の第一歩。だが、発足直前の7月に入って、設立に水を差す“怪文書”が、永田町界隈でバラまかれていたのだ。
社会部記者が引き取る。
「埼玉県警から内調に出向中の職員が、“女性の盗撮で逮捕”という内容でした。さらにメディア関係者と男女の仲にあり、情報漏洩(ろうえい)が疑われるとも。マスコミ各社が裏取りに走ったものの、関係者の口は重く、何事もなかったかのように発足日を迎えたのです」
幸先良いのか悪いのか。創設に影響を及ぼしかねない情報は、口をつぐむことでひとまず守りに成功。だが、ここへきて、ようやく不祥事の全容が明らかに。問題を起こした人物は、2年ほど前から内調へ出向していた川島達彦(仮名)という内閣事務官だった。
埼玉県警関係者が言う。
「30代後半の川島は、妻と中学生の子供がいますが、内調時代に知り合った県政クラブの女性記者と交際をしていました。内調では埼玉県の選挙情報などの収集担当でしたので、女性記者に接近したとみられます」 当初は、ボンドガールをとりこにする“007”のつもりが、いつしか本気になってしまったのか。冷静沈着が鉄則のスパイが、われを忘れては命取り。しかも、“敵”は思いのほか身近なところに潜んでいたのだ。
デイリー新潮 – 2026/08/21 05:58