女児の下着を盗撮し、画像や動画をSNS上のグループに投稿し共有したなどとして、名古屋市と横浜市の教員の男2人が性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで愛知県警に逮捕された事件で、グループのメンバーらが動画や画像の共有に秘匿性の高いSNSを使っていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警はSNS上のやり取りからメンバーがいずれも教員だったとみている。互いに動画や画像をほめあう投稿も確認されたという。
県警によると、逮捕されたのは名古屋市立小学校の教員の男（42）=同市天白区=と、横浜市立小学校の教員の男（37）=同市戸塚区。2人は昨年9月ごろ～今年2月、13歳未満の女児の下着を盗撮し、SNSのグループチャットに名古屋市の男は画像1点を、横浜市の男は動画1点を投稿し共有した疑いがある。
捜査関係者によると、グループチャットには女子児童の着替えを盗撮したとみられるものなど約70点が確認されていた。「いいですね」などと、他のメンバーが投稿した画像などを称賛するような内容もあった。約70点がすべてメンバーが撮影したものかは不明だが、屋外の学校行事で撮影されたとみられるデータもあったという。県警は押収資料を分析し、実態解明を進める。
教員の逮捕を受け、名古屋市の広沢一郎市長は25日、報道陣の取材に「子どもたちは何を信じればいいのか。性善説ではもうやっていけない」と述べ、教員対象の調査を実施するとした。（堀内未希、野口駿）
朝日新聞 - 2025/06/25 20:30