ことし８月、勤務する高校に設置した小型カメラで女性を盗撮した罪に問われている元教諭の裁判が３日、宇都宮地方裁判所で開かれ、元教諭は追起訴された４件の盗撮についても起訴内容を認めました。
検察は「教師の立場を利用し性的欲求を満たす卑劣な行為」として拘禁刑１年６カ月を求刑しました。
性的姿態撮影処罰法違反の罪に問われているのは宇都宮市福岡町の元高校教諭、古口大輔被告（３８）です。
追起訴された起訴状によりますと古口被告は２０２５年８月に勤務する県内の県立高校の４カ所の女子トイレに動画が撮影できる小型カメラを設置して女性のようすを盗撮したとされています。
３日の裁判で古口被告は「間違いありません」と起訴内容を認め「８年ほど前から盗撮をしていた」と述べました。
古口被告は、２０２５年１０月の初公判で勤務する県立高校の女子更衣室に設置した小型カメラで盗撮したとする起訴内容についても認めています。
検察側は「教師の立場を利用し性的欲求を満たす卑劣な行為、少なくとも５カ所で２９人の被害者を出し教育の信頼を揺るがす」と指摘し、拘禁刑１年６カ月を求刑しました。
これに対し弁護側は「犯行当時、うつ病を患い休職中でストレスを発散することで心の安定を図っていた。反省をしていて十分な社会的な制裁があり再犯の可能性が低い」とし執行猶予を求めました。
古口被告は最後に「教員の立場を利用して盗撮をし被害者に申し訳なく思う」と話しました。
判決は今月１９日に言い渡されます。
とちぎテレビ – 2025/12/04 10:59