盗撮などの事件に関する情報を配信してまいります。

盗撮速報

教員が盗撮…相次ぐ児童生徒へのわいせつ事案 埼玉県内でも発生 さいたま市教委、再発防止へ取り組みを強化 更衣室やトイレに不審物ないか複数の目で校内点検 継続的にできるよう各学校へ通知

投稿日:

 女子児童を盗撮し画像などを交流サイト(SNS)のグループで共有したとして名古屋市と横浜市の小学校教諭らが逮捕されたほか、埼玉県内では所沢市の小学校教諭が盗撮目的で教室に侵入するなど、教員による児童生徒へのわいせつ事案が全国的に相次いでいる。さいたま市でも昨年、市立高校の男性教諭=当時=が盗撮したとして逮捕される事件が発生。これを受け市教育委員会は更衣を行う場所で小型カメラなどが設置されていないかを調べる組織的な校内点検や校内研修の実施など再発防止への取り組みを強化している。

着替える姿…プール授業前、女児らを盗撮か 容疑で教諭逮捕

 さいたま市では昨年8月、勤務先の市立高校の合宿棟の女子浴場脱衣所に侵入して小型カメラを設置し、複数の女子生徒を撮影したとして、男性教諭が逮捕され、同10月に懲戒免職処分となった。

 市教委は同月、この事件を教訓に、更衣室やトイレなどに小型カメラなど不審物がないかを定期的、継続的に複数の目で点検できるよう担当を割り振り、組織で対応することを要請する通知などを各学校へ発出。今回の件を受けては7月1日に文部科学省に先駆け、校内点検の再度の徹底に加え、私物のスマートフォンやデジタルカメラ、タブレットなどの取り扱いに関して市情報セキュリティポリシーに基づく実施手順書の順守を求める知らせを出した。

 同日に文科省から来た通知を踏まえ、4日に改めて服務規律の徹底とともに校内研修の実施や児童生徒、保護者への相談窓口の周知徹底を促す通知を発出。市立学校の校長研修では計168人の校長に対して、冒頭あいさつで竹居秀子教育長が「研修を休んだ人がいたら個別に実施してほしい」などと校内研修の重要性を強く訴えかけた。各学校には7月中に研修実施の状況報告を求める通知も出した。

 名古屋市教委は、教員採用の際に国が義務付け、児童生徒へのわいせつ行為や盗撮などで教員免許を失効した人の情報が載っている「特定免許状失効者管理システム」を確認しなかったとしているが、さいたま市教委は「活用している」(竹居教育長)。臨時的任用教員を含む全ての教員採用が対象で、竹居教育長は「それをやらなければ、教壇に立たせられない」と説明した。

 竹居教育長は、22日の定例会見で「さいたま市からこういう事案を絶対に出してはいけない」と取り組みを徹底するとした。名古屋市の事件などに触れ、「子どもたちの心身に生涯にわたり影響を及ぼす。教育活動全体に対する信頼を大きく揺り動かす行為で言語道断、絶対に許されるべきではない」と非難していた。

埼玉新聞 – 2025/07/24 10:49


 

  • B!