Leila Miller ［ブエノスアイレス ２日 ロイター］ - ロシアは２日、アルゼンチン議会選を前にミレイ政権の評判を傷つけることを狙った盗聴活動にロシアが関与した可能性があるとしたアルゼンチン当局者の主張を否定した。
アルゼンチンの裁判所は１日、大統領官邸内で録音された音声記録を報道機関が公表することを禁止した。音声は大統領のきょうだいで首席補佐官のカリーナ・ミレイ氏のものとみられる。
アルゼンチン治安省は、ミレイ政権の評判を傷つける活動の一環として、カリーナ・ミレイ氏を含む当局者の音声が違法に録音されたとして刑事告訴した。同省は、野党勢力の関与を指摘すると同時に、ロシアの関与も示唆。アルゼンチン在住のロシア人らが「ロシアの地政学的利益のために国民に影響を与える活動を行っている」と非難した。
ミレイ大統領の報道官もＸへの投稿で、ロシアの工作員が録音や、大統領の政敵と関連した「政府転覆のための偽情報活動」における「幅広い陰謀」に関与した可能性を示唆した。
ロシア大使館は関与を否定し、「主張を裏付ける証拠は提示されていない」と述べた。
ミレイ政権は８月に報道機関に流出した音声録音により、汚職疑惑に直面している。録音では、障害者支援機関の元トップとされる人物が、カリーナ・ミレイ氏が関与したとするキックバック計画について語っていた。
ロイター - 2025/09/03 10:52