神戸市と市教育委員会は2日、勤務先の学校内で生徒らを盗撮したとして、市立中学の40代男性教諭を懲戒免職とするなど、計5人の懲戒処分を公表した。この教諭ら4人は昨年10月~今年1月に処分したが、市などは「被害者の特定を避けるため公表を控えていた」と説明している。
【写真】駐禁場所に覆面パトカー、車内で隊員がハンバーガーを… 元教諭は昨年の5月と7月、校内で女子生徒と学校関係者の女性のスカート内をスマートフォンで盗撮した。別の生徒が行為を目撃し、被害者から相談を受けた兵庫県警が捜査。同9月、所持データから別事件を巡って児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで逮捕されたという。
元教諭は聞き取りに生徒ら2人への盗撮を認め、同月に免職処分となった。
市交通局の市バス運転手の男性職員(39)は減給処分(平均賃金1日分の半額)となった。今年3月の運行中、バス停付近で止まっていた乗用車を運転席からスマートフォンで撮影。さらにエンジンをとめずにバスを降り、発車した乗用車を追いかけ、車の窓ガラスを殴って割ったという。
相手方とは示談が成立したため刑事処分には至らず、職員は同局の研修を経て、事案から5日後に運行業務に復帰したという。
ほかに、いずれも同僚らへのセクハラを行ったとして、市立小50代男性教頭=停職3カ月▽市行財政局50代男性課長=減給10分の1(1カ月)、依願退職▽市交通局40代男性係長=戒告-の処分を明らかにした。(井沢泰斗)
神戸新聞NEXT - 2025/05/02 17:57