高校教諭の男が、勤務していた学校で女性を盗撮した事件を受け、県教育委員会は26日、学校での盗撮防止の対応をまとめたガイドラインを公表しました。
県内では今年8月、県立高校教諭の男(38)が、勤務していた学校の女子更衣室や女子トイレなどに小型カメラを設置し、女性を盗撮した疑いで逮捕されました。
この事件を受け、学校での盗撮を未然に防ぎ、児童生徒や教職員の安全を守るため、県教育委員会は盗撮防止のガイドラインを策定しました。
ガイドラインは、児童生徒、教職員、それに来校者を対象に、未然防止と発覚後の対応をまとめています。
施設の管理や点検といったハード対策では、校内を日常的に点検することに加えて、月に一度と長期休業や学校行事の前後に、およそ100のチェック項目がある「定期点検票」に基づいて、不審な点がないか複数人で確認するとしています。
電子機器の利用ルールや研修といったソフト対策では、教職員が個人所有の機器で児童生徒を撮影することを禁止し、撮影したデータは複数の職員で確認することが明記されました。また、学校に一人で残らず、休みの日や深夜に業務を行わない環境づくりを進めるとしています。
県教育委員会では今後、このガイドラインを市や町の教育委員会にも送付する予定で、担当者は「ガイドライン策定によって、盗撮を許さない環境づくりを今後徹底していく」と話しています。
とちぎテレビ – 2025/12/26 16:38