警察施設の女性用トイレで同僚の女性警察官を盗撮したとされる事件で、京都地検は10日までに、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の罪で、京都府警下鴨署の元警部補の40代男=京都市南区=を起訴した。5月30日付。地検は認否を明らかにしていない。
【写真】被告の男が勤務していた警察署 地検は元警部補を匿名で発表した理由について、「警察発表段階で氏名が公表されていない場合は、(被告人の氏名を)公表していない」としている。
起訴状などによると、元警部補は2月17日、左京区の警察施設のトイレに動画撮影状態にしたスマートフォンを置き、女性警察官を盗撮した。また4月20日、同じ場所でスマホを設置して同じ女性を盗撮した、としている。
府警監察官室は起訴を受けて「再発防止に努める」とコメントした。
府警が5月15日、元警部補を同法違反の疑いで書類送検していた。同じ日に、中京署の女性用トイレの個室に小型カメラを設置して盗撮しようとするなどしたとして、同法違反容疑で中京署の元巡査の20代男を書類送検した。
府警は2人を停職3カ月の懲戒処分とし、2人は依願退職した。
京都新聞 - 2025/06/10 19:33