トイレの個室内にいた部下の女性職員をスマホで盗撮したとして、29日、明石市の男性職員が停職処分となりました。男性職員は、女性から被害の相談を受けた際、第三者による盗撮だと装って、警察に通報していました。
明石市によりますと、総務局の男性係長(47)はことし1月中旬ごろの休日、明石市役所の庁内で、部下で後任の女性職員と2人きりで業務の引継ぎを行っていました。男性係長はトイレのため席を立った女性の後をつけて、個室の扉と床の間から自らのスマホを差し込んで、女性を盗撮したということです。
すぐにトイレの外に移動した男性係長は、女性からの被害申告を受けて、第三者による盗撮だと装い、自ら警察に通報。捜査が進む中で、2月中旬ごろに隠しきれないと思い自白したということです。
明石市は29日付で男性係長を停職5カ月の懲戒処分としました。男性係長は、同日付で依願退職しています。
明石市によりますと、男性係長は女性と示談が成立していて、5月中旬ごろに性的姿態等撮影と建造物侵入の疑いで書類送検されているということです。
市の聞き取りに対して、男性係長は「今となっては、なんでこんなことをしてしまったのか、自分でもわからない。当該の女性職員との接点を絶つために、退職して責任を取りたい」と話しています。明石市は「公務員として守るべき倫理や服務規律について、研修機会などにおいて、周知徹底を図っていく。被害にあった女性職員に対しては、産業保健師の面談など、精神的なケア、サポートに努めている」とコメントしています。
ABCニュース - 2025/05/29 16:28