小学校教諭２人が女子児童の下着を盗撮し、画像などをＳＮＳのグループチャットで共有したとされる事件で、逮捕された名古屋市立小教諭の男（４２）（名古屋市）は校長、教頭を補佐する立場の主幹教諭だった。「市の教育行政を揺るがす重大な事案」と市教育委員会には衝撃が走った。
「市政を預かるトップとして本当に申し訳ない。謝っても謝りきれない。立て直しに向けて、市役所総ざんげで臨むしかない」。２５日午前、報道陣の取材に応じた広沢一郎市長は時折顔をしかめながらこう語った。
市教委によると、男は２００９年に採用され、市内２小学校での勤務を経て２３年４月、現在の小学校に着任。今年４月から主幹教諭となった。勤務態度に問題はなく、児童から慕われ、同僚からの信頼も厚かったという。
名古屋市では昨年、児童福祉施設職員らによる入所児童らへのわいせつ事件が相次ぎ、有識者の再発防止検討会が今月２３日、報告書をまとめたばかりだった。
市教委は近く、同校で保護者向け説明会を開く予定。加えて、全市立小中学校の教員約１万人を対象に同種の事案がないかを調査する。市教委の担当者は「市民を裏切り、信頼を失墜させる行為。ショックを受けた児童、保護者のケアにも努めたい」と述べた。
読売新聞オンライン - 2025/06/26 11:03