盗撮をした罪に問われている信州大学の元准教授の男の裁判が始まり、検察は起訴した3件について、いずれも被告と面識のある信大の女子学生が被害に遭い、キャンパス内でも犯行があったと指摘しました。
【写真を見る】「キャンパス内でも犯行」盗撮の罪に問われた信州大学の元准教授の男 初公判で「信頼を裏切ってしまった」起訴内容を認める 男は「信頼を裏切ってしまった」と起訴内容を認めました。
県迷惑行為等防止条例違反などの罪に問われているのは、信州大学の元准教授で51歳の男です。
地裁松本支部で7日開かれた初公判で明らかになったのは、准教授という立場を悪用した犯行内容。
起訴状などによりますと、2022年6月には、信州大学の面識のある女子学生に「妻が着なくなった服を譲る」などと言って、松本キャンパス内の多目的トイレでの着替えを勧め、あらかじめ設置していた小型カメラでその様子を盗撮。
さらに同じ年の9月には、女子学生2人を京都府への旅行に誘い、宿泊施設の浴室などに小型カメラを複数台設置して盗撮したほか、去年6月にも同様の手口で、佐久穂町の宿泊施設で女子学生を盗撮したということです。
公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた男。
検察側は、盗撮は起訴した以外にも複数あったと指摘、「卑劣かつ身勝手で、信頼を裏切る悪質な犯行」などとして、懲役1年10か月を求刑しました。
一方、弁護側は、「大学を懲戒解雇になるなど社会的な制裁を受けていている」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は9月17日に言い渡されます。
SBC信越放送 - 2025/08/07 17:29