福岡県久留米市の小学校で、着替え中の女子児童を盗撮した罪に問われている教員の初公判が22日に開かれ、男は「学習のためだった」と話しました。性犯罪などで懲戒処分された教員は、過去最多となっています。盗撮などの性犯罪に子どもが巻き込まれないようできることとは。
『授業の一環としてモンシロチョウの成長過程を観察するため(カメラを)設置した』 警察の調べに対し、こう話していたのは小学校の教員でした。性的撮影処罰法違反の罪に問われているのは、久留米市の小学校の教員、草薙喜夫被告(35)です。
起訴状によりますと、草薙被告は去年6月、自身が勤めていた小学校の多目的ホールにカメラを設置し、水着に着替えていた女子児童を盗撮した罪に問われています。
22日に開かれた初公判で、草薙被告は撮影は「学習のための試しの目的だった」と説明しました。一方、検察側は「着替えがあることを把握していなかったことはあり得ない」と指摘しています。
決して許されない、教員による児童生徒への性犯罪。文部科学省によりますと、2023年度に性犯罪や性暴力、セクハラ行為で懲戒処分などを受けた公立学校の教員は320人で、過去最多となりました。このうち、半数近い157人が児童や生徒に対して行為を行っていました。
卑劣な行為が無くならない現状に、学校に通う子どもと親は。
■小学生の保護者 「これから大きくなっていくと、余計に被害に遭う可能性はあるのかなと。何がされたらいけないことという線引きがまだ難しいと思うので、話していけたら。」 ■高校生 「女性でも盗撮を行っている(と聞く)ので、男女は関係なく怖い。」
盗撮などの性犯罪から、子どもたちを守るためには。北九州市に拠点を置く「盗撮防犯ボランティアWc」で聞きました。メンバーは、市内の駅や公園などのトイレにカメラが仕込まれていないかパトロールする活動をしながら、トイレの「疑似ブース」を使って、潜んでいる盗撮の危険を知ってもらう活動を続けています。
■盗撮防犯アドバイザー・山内千春さん 「この中に、4台あります。」 ■吉村史織アナウンサー 「4台もあります?ちょっと待ってくださいね。ちょっと怪しいですよ。見つけました、オブジェの緑のここ、ちょっと黒いですね。これは分からないですね。」
FBS福岡放送 - 2025/08/22 17:50