神奈川県鎌倉市の市立中学校で、生徒が授業で使うタブレットなどで別の生徒を隠し撮りし、その動画を校内の友人らに転送する事案があり、学校側が地元の警察署に相談していることが分かった。学校側は全校生徒からタブレットを回収して動画の有無を確認。保護者にも貸与タブレットや私有スマホの取り扱いに注意するよう文書を配布した。
市教育委員会によると、11月に学校側が生徒が動画を転送しているという話を聞き、その後、警察が動画の存在を確認したという。動画は、貸与されているタブレットや校内での使用が禁止されている私有スマホで撮影されたものとみられ、学校側は今月初めに全校生徒からタブレットを回収して、他に転送されていないかを確認した。その数日間は授業でタブレットが使用できなかった。
学校は今月9日付で保護者に文書を送付。「被写体者に許可なく撮影したり、好ましくない状況を撮影したりすることはもとより、そのような動画を拡散することは断じて許されない行為であり、犯罪ともなりうる行動」と注意を呼びかけ、全校生徒に対して指導を繰り返し、再発防止に努めるとした。
市教委教育指導課は「児童生徒らがタブレットなどの機器に触れる機会が増えており、適切な使用の徹底やITリテラシーを向上させるよう指導していきたい」としている。
読売新聞オンライン - 2025/12/20 07:31