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《中国が仕掛けた前駐中国大使への盗聴》「国家情報法」に基づき露骨な情報工作を行う中国 日本側にカウンター・インテリジェンスの備えはあるのか

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 日中関係の緊迫感が増すなか、中国の日本に対する"ある工作"が明らかになった。2020年9月から2023年12月まで駐中国特命全権大使を務めていた垂秀夫氏が、月刊誌『文藝春秋』(2024年2月号)の連載インタビューで中国の工作をこう語ったのだ。

【写真】中国からの「盗聴工作」が発覚した垂秀夫・前駐中国大使

〈私が利用した日本料理店に盗聴器を仕掛けられたこともあります。大使館近くの店で会食をした際、私が到着する前に北京市国家安全局の職員がやってきたそうです。用意していた部屋を見て、「ここは盗聴器が仕掛けにくい」と違う部屋に変更させて、監視カメラと盗聴器をセット。地下の部屋に潜んで私たちの会話を聞いていた。そして、日本料理店の関係者は、「口外してはならない」という書類にサインをさせられたのです〉  外務省も巻き込み大騒動となったその工作の全貌について、本誌・週刊ポストは、その舞台となった北京の日本料理店店主から貴重な証言を得た。【前後編の後編】

 垂大使への中国の盗聴工作がどのレベルの機密として扱われているかはわからないが、外務省、大使館が重大視するのは当然だろう。

 ところが、その"機密情報"を垂氏が帰国した途端にインタビューでバラしたのだから大使館は驚愕した。北京の日本料理店経営者は言う。

「私が日本に帰国していた時期に文藝春秋の記事が出て、大使館の人が私を探していたんです。でも、その時に私は携帯をなくしていまして、誰とも連絡が取れない状態だった。『どこだ、どこだ』と大騒ぎになっていたそうです。それで北京に戻って初めて、大使館が私を探していたことがわかり、そういう騒動になっていたことを知りました。

 大使館の方から記事のコピーを見せられて、『何かあったら、連絡してね』と言われました。『垂大使はしゃべりすぎやな』とも言っていましたよ」  日本料理店の経営者は本誌の取材の最後に、「店のスタッフは(国家安全局に)誓約書を書かされていたので、何かリアクションがあると困る。逮捕される可能性もあるわけだから、垂大使にはこの話を表に出してほしくなかった」と語った。

 日本大使館もそれを心配したから、経営者にわざわざ「何かあれば守る」と語ったはずだ。

 文藝春秋の垂氏のインタビューは2025年6月に『日中外交秘録 垂秀夫駐中国大使の闘い』(文藝春秋)として書籍化されたが、同書では、日本料理店での盗聴工作のくだりは省かれていた。

 垂氏自身、明かしてはならない情報だったという認識があったのではないか。

NEWSポストセブン - 2025/12/22 16:59


 

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