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韓国で広がるAI眼鏡への不安…盗撮や個人情報侵害への懸念

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【07月30日 KOREA WAVE】写真や動画の撮影、リアルタイム翻訳、検索機能などを備えたAI眼鏡が韓国で急速に普及する一方、盗撮や個人情報侵害などへの懸念が高まっている。一般的な眼鏡と見分けにくく、撮影していることを周囲が把握しにくいためだ。

ソウル市江南区のAI眼鏡販売店を訪れた36歳の会社員は、「スマートフォンなら誰かが撮影すればある程度気付けるが、AI眼鏡は着けているだけで撮影できるので分かりにくい。いつ、どのように撮られるか分からず不安だ」と話した。

記者が実際に着用したAI眼鏡は、外見だけでは一般的な眼鏡やサングラスと大きな違いがなかった。音声で操作でき、目の前の外国語をリアルタイムで翻訳する機能も備えていた。

動画や写真の撮影機能を作動させると、フレームの端に白い発光ダイオードが点灯し、撮影中であることを知らせる。ただ、一定の距離を置くと光は目立ちにくく、周囲の人がすぐに撮影の有無を把握するのは難しかった。

別の30代会社員は、AI眼鏡による盗撮に関する報道を見たことがあるとし、「普及すれば、普通の眼鏡をかけている人まで疑ってしまいそうだ」と語った。

AI眼鏡を悪用した事件はすでに起きている。7月8日には、デート相手の女性をAI眼鏡で無断撮影し、オンライン上に拡散した男性について警察が捜査を始めた。女性は撮影されたことに全く気付いていなかったという。

試験の不正にも使われている。2026年5月には、英語能力試験TOEICでAI眼鏡を利用した不正が発覚した。同月には、国家技術資格である消防設備技師の試験でも、40代の男性が不正を試み、試験監督に見つかった。

専門家は、AI眼鏡は従来の隠しカメラより撮影に気付きにくく、犯罪を一層巧妙にする恐れがあると指摘する。

順天郷大学警察行政学科のオ・ユンソン教授は、スマートフォンは撮影時に追加の動作が必要だが、AI眼鏡は対象を見るだけで撮影できるため、被害者が犯罪に気付きにくいと説明した。撮影という行為と日常的な動作を外見上区別できない点が最大の問題だという。

また、撮影データが眼鏡本体に保存されず海外のクラウドサーバーへ送信される仕組みの場合、証拠の確保や故意の立証が難しくなり、捜査に支障が出る可能性があると指摘した。

建国大学警察学科のイ・ウンヒョク教授も、AI眼鏡は単なる撮影機器ではなく、収集した情報を分析して活用できると説明した。プライバシー侵害にとどまらず、ストーカー行為や振り込め詐欺など、ほかの犯罪と結び付いて被害が拡大する恐れがあるとした。また、既存の盗撮関連法を適用することは可能だが、AIによって生じる新たな行為への責任や予防策は十分ではないとして、AIを対象とする包括的な法整備が急務だと強調した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

KOREA WAVE - 2026/07/30 20:24


 

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