長泉町の夏の風物詩「長泉わくわく祭り」で、踊りパレードに参加していた女児のスカート内が狙われる盗撮事件が発生した。こうした祭りの踊り手やスポーツ選手など、特に女性や未成年の参加者を狙った悪質な撮影行為が近年、全国的に問題化している。スマートフォンの普及で盗撮画像がSNSへ投稿・拡散されるリスクも高く、撮影者のマナーやモラルが問われる中、運営側は対策に頭を痛めている。
「踊ることに集中して全く気づかなかった」―。長泉町の40代男性は家族4人でパレードに参加した。翌日、女児のスカート内を撮影したとして広島県の50代の男が裾野署に逮捕されたと知り、「そうした目的で静岡県外から来るかもしれないと思うと怖い。撮られた人はたまったもんじゃない」と不安を隠さない。
関係者によると、男は踊っていた女児が足を上げるタイミングを狙い、フラッシュを光らせて繰り返し撮影していた。夏祭りのパンフレットで事前に衣装を確認し「露出が多く撮影できると思った」という趣旨の供述をしたとされる。
現場で押収したカメラには未成年を盗撮した画像が多数保存されていたとされるが、外部への流出はないとみられる。パレードに参加した男性は「周囲の監視が働いたからだ」と評価するものの、「警戒しながら子どもを見守る現状は悲しい。日常から『知らない人に近づきすぎない』と注意を促したい」と話した。
運営側も来年以降の対応に苦慮している。同町によると、約1200人が参加するパレードでは、過去に不審者が確認されたことから写真コンテストを中止するなど、対策を講じていた最中の事件だった。
静岡新聞DIGITAL - 2026/09/16 11:45