教員らが女子児童の盗撮画像を交流サイト(SNS)のグループチャットで共有したとされる事件を受け、名古屋市は12日、教員らを対象とした外部有識者による調査委員会議を開いた。不適切行為が疑われる21人について、調査することを決めた。年内をめどに調査結果をまとめる方針。
【図解】若者の性暴力被害 多い場所は 市立校の教職員ら約1万7000人に呼び掛け、寄せられた情報を精査。2011年から今年にかけて、児童生徒への性的な関心や私的な交流、不適切な指導を疑う言動があったとする情報が23件あり、教諭ら21人が関与。事案を見聞きし、管理職らに伝えたとする内容も複数あったという。
内訳は教務主任2人、教諭など14人、部活動指導者など1人、その他・不明4人。学校別では小学校6人、中学校11人、高校4人。行為別では、膝に座らせるスキンシップなどの「身体接触」が11人、「児童・生徒や卒業生と私的に連絡を取る」などが5人、「児童・生徒への性的関心が疑われる言動」などが5人だった。
市は今後、外部有識者や保護者も加えた新たなプロジェクトチームを発足させ、再発防止策を検討する。【式守克史】
毎日新聞 – 2025/09/12 19:41