ベーカリーチェーン「神戸屋」の東京・新宿区にある店舗のスタッフ用更衣室で盗撮を繰り返したとして元アルバイトの男が警視庁に逮捕されていたことがわかりました。
性的撮影処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、ベーカリーチェーン「神戸屋」の東京・新宿区にある店舗でアルバイト店員だった戸田雄介容疑者(30)です。
捜査関係者によりますと、戸田容疑者は2025年2月8日から15日にかけて、勤務先の店舗事務所にある更衣室で4回にわたり同僚の女子大学生(19)の下着姿を盗撮した疑いがもたれています。
戸田容疑者は小型カメラを、更衣室のカーテンレールや床に置いた自身のリュックに隠して設置して、カーテンレールに付ける時は上半身、リュックの時は下半身を盗撮していたということです。
インターネットで購入した小型カメラを、出勤した際に設置し、退勤時に取り外していたとみられています。
事件が発覚したのは2月16日に、スタッフが出勤した際に、事務所にあるパソコンに見慣れないSDカードが刺さった状態だったため、店舗の責任者に報告したことでした。
責任者が中身を確認すると、スタッフの着替えている姿と戸田容疑者の姿が映っていたということです。
戸田容疑者は自身のパソコンを所有しておらず、映像が鮮明に撮影できているか確認するために、事務所のパソコンを使用していました。
また、動画を見返すためにパソコンで再生した盗撮映像を、自身のスマートフォンで撮影していましたが、2月15日に、パソコンからSDカードを抜くのを忘れて帰宅したことで事件が発覚しました。
警視庁が押収したSDカードからは、2024年11月から2025年2月までの間に撮影した動画が43点保存されていて、全てに女性の着替える姿が映っていたということです。
これまでに確認できるだけでも、13人のスタッフが盗撮被害にあったとみられています。
戸田容疑者は7~8年前から「神戸屋」の現場の店舗に勤務していたといいます。
警視庁の調べに対し容疑を認めた上で、盗撮した理由について「普段見ることができない女性の着替えを見たかった」「男女兼用の更衣室だから(撮影できると思った)」「スリルを味わいたかった」と話しているということです。
戸田容疑者は2月19日付で「神戸屋」を解雇されています。
警視庁の聞き取りに対し女子大学生は、「盗撮されたことを知りびっくりしました。恥ずかしい思いです。犯人を許すことはできません」と話しているということです。
警視庁は、戸田容疑者の自宅から押収した別のSDカード数枚についても解析を進め、他のスタッフや別の場所での盗撮行為がなかったか調べています。
日テレNEWS NNN – 2025/09/19 05:00