子どもたちの安全を守りたい。
全国で学校内などでの盗撮事件が相次ぐなか、札幌市の小学校では専門家による調査が行われた。
「ほこりがすごいから。(カメラ)仕掛けたら汚れが落ちてきれいになっていたりする。ここは誰も手を入れていない」 懐中電灯で隅々まで調べている。
札幌市西区の琴似小学校で9月3日、校長やPTAの関係者が立ち合う中、専門家が隠しカメラなどがないか調べた。
名古屋市の小学校の教師らが女子児童を盗撮し画像をSNSで共有していた事件など全国各地で現役教師による盗撮が相次いでいる。
事件を受けて道教委が行った緊急点検では盗撮目的のカメラは設置されていなかった。
琴似小学校は今後も児童の安全を守るため、北海道探偵防犯業連合会の申し出を受けて改めて校内を調査。
点検のポイントも教えてもらった。
「こういうところのネジに(カメラが)あるんですよね。点検口を開けてネジ型カメラに交換しやすい。誰も気づけない。プロ目線じゃないと。怪しいネジだなと思った時は学校にある粘土を詰めちゃってください」(北海道探偵防犯業連合会 会沢一仁会長) 専門家はカメラが設置されそうな、不審な穴がないか調べたほか、専用の機器を使って電波やWi-Fiを発している機械が隠されていないか調べる。
ここは、更衣室。
「熱が出ている蛍光灯は、こう赤く出るんです。例えばダンボールの中に熱のあるものカメラ、ビデオカメラであったり、そのWi-Fiや無線(調査)にも反応しない。ボイスレコーダーとかが入っていれば(分かる)」(北海道探偵防犯業連合会 会沢一仁会長) 校内を一時間ほど調べた結果不審なものは見つからなかった。
「ネジ穴とか私たちは細かく見たりしませんので、注意が必要だとか。ダンボールとか物があったりするけど整理されている必要があると感じました」(琴似小学校永洞純一校長) 「不定期でこういうのを見回りしますよって案内するだけでも、抑止力になると思います」(北海道PTA連合会 広瀬堅一会長) 琴似小学校では今回のポイントを教職員に周知し点検していくことにしている。
FNNプライムオンライン – 2025/09/06 07:03