京都府警は、京阪出町柳駅(京都市左京区)のエスカレーターに、盗撮を防ぐため広角に映るように加工した特殊な鏡を設置した。1月上旬に府内の駅10カ所と地下道1カ所のエスカレーターに計18枚を設置したところ、有効性を確認できたことから設置場所を増やした。
【写真】盗撮を防ぐために駅構内のエスカレーター横に設置された鏡(京都市左京区・京阪出町柳駅) 盗撮防止鏡は、盗撮が多発している駅構内のエスカレーターで、利用者に後ろを振り向くといった行動の変化を促すことで盗撮への抑止力を高めようと、府警が鉄道事業者と連携して導入した。
鏡を設置した1月上旬から約1カ月間の効果を検証したところ、後ろを振り向く人の割合が設置の前後で4・9%から20・5%に上昇したといい、増設を決めた。
出町柳駅は京阪と叡山電鉄の乗換駅で利用者が多く、学生の利用割合が大きいことから新たな設置場所に選んだ。昨年6月に盗撮被害が確認された駅構内の階段にも設置した。
府警は今後も設置拡大に努めるという。井浩幸犯罪抑止対策室長は「鏡があることで周囲に気を配るきっかけになる。犯罪を思いとどまる、あるいは被害に遭わないようにするような環境づくりが大切だ」と強調する。
(まいどなニュース/京都新聞)
まいどなニュース - 2025/07/27 16:00