女性のスカート内を撮影しようとしている男に声をかけ、盗撮未遂事件の解決に貢献したとして福岡県警博多署は18日、太宰府市の男性会社員(21)に感謝状を贈った。6年間続けた格闘技を生かし、逃げた40歳代の男を確保したという。
【写真】感謝状を受け取った男性会社員(21) 男性は7月下旬の夜、福岡市博多区のコンビニに入店。レジに並んだところ、前に立つ男が、会計していた20代女性のスカートの下にスマートフォンを仕込んだ靴を履いた右足を差し込む動きが目に入った。
「盗撮したやろ」。男性が声をかけると男は逃走。男性は店外の駐車場で追いつき、中学2年から習っていた総合格闘技の絞め技で男の動きを封じた。署員が駆けつけ、男を性的姿態撮影処罰法違反(撮影未遂)容疑で現行犯逮捕した。
贈呈式で、博多署の清末佳之署長は「(男性の)強い正義感と行動力によって逮捕することができた。盗撮行為は許さないという強い姿勢を世間に示すことにもつながった」と称賛。男性は「とっさの行動で、大したことではないと思う。被害に遭った女性が今後もおびえてしまわないか心配」と話していた。
(泉岡さくら)
西日本新聞 – 2025/08/26 07:10