少女ら5人を盗撮したなどとして、性的姿態撮影処罰法違反（撮影）などの罪に問われた公立小学校の元教諭（懲戒免職）の綿引亮介被告（32）＝柏市＝の判決公判が3日、千葉地裁であり、椙山葉子裁判官は懲役1年2月、執行猶予3年の判決を言い渡した。検察側は懲役1年6月を求刑していた。
公判の冒頭に弁護側が追加で弁論を行い、被害者の1人と示談が成立したとして、改めて執行猶予付きの判決を求めた。椙山裁判官は判決で、約4カ月という短期間で「機会さえあれば盗撮行為に及んでいた」と指摘。勤務校内で犯行に及ぶなど、自らの教師という立場を悪用していたことも踏まえ「卑劣で大胆かつ手慣れた犯行」と非難した。
一方で、複数の被害者と示談が成立していることや、この事件を受け被告の教員免許が失効していることを挙げ、執行猶予付きの判決となった理由を述べた。
判決によると、昨年9月～今年1月、県内で7～11歳の少女4人のスカート内をスマートフォンの動画で盗撮。今年3月23日には千葉市美浜区の駅構内のエスカレーターで女性（19）のスカート内を盗撮しようとした。
（平嶋奏葉）
千葉日報オンライン - 2025/07/04 17:02