安心して通うはずの学校で、卑劣な犯罪が相次いでいます。教員による子どもの盗撮が後を絶たず、画像をグループ内で共有している実態も明るみに出ました。被害を防ぐため、全国で抜き打ち検査が拡大しています。大阪市内の高校の取り組みを取材しました。
【動画をみる】学校での盗撮被害 どう防ぐ?
森圭介アナウンサー 「主に学校内で教員らによる子どもの盗撮事件が相次いでいて、問題となっています。今年6月、愛知県名古屋市と神奈川県横浜市の小学校に勤務していた男性教員2人が女子児童の下着を盗撮した疑いなどで逮捕されました」 「このうち名古屋市の男は、秘匿性の高い通信アプリを使ってグループを開設していました。そこに盗撮した児童の画像などを共有していたということです。愛知県警によると、グループのメンバーは7人いて、当時全員が現役の教員でした」 「勤務地は北海道・東京・神奈川・愛知・岡山と全国に点在し、被害に遭った児童はのべ65人以上に上るとみられています。この7人は全員逮捕・起訴されていて、一部は裁判が始まっています」
森アナウンサー 「このグループとは別ですが、19日に判決が出たものもあります」 「今年8月、当時勤務していた栃木県宇都宮市の県立高校の女子更衣室などに小型のカメラを設置して盗撮した罪などに問われていた元教員の男に、拘禁刑1年6か月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡されました」 「警察などによると、校内から20台以上の小型カメラが見つかったということです。子どもを預けた場でこういった卑劣な犯罪があるというのは保護者として許せないですよね」 鈴江奈々アナウンサー 「こういったことが起きてしまっていると、本当に預けるのは不安になります。子どもたちは先生を信頼している、上の立場にあると見ています。疑ったり、声を上げたりも難しい立場にあります」 「被害に遭った生徒や児童の心の傷のケアも必要になります。こういった被害が相次ぐ中で、対策もスタートしています。盗撮のカメラが仕掛けられていないか、抜き打ちで検査をするという動きが広まっています」
日テレNEWS NNN – 2025/12/20 15:11