盗撮画像をグループチャットで共有した罪などに問われた名古屋市の教師の初公判が28日行われ、検察側は、カメラにたまたま映った下着姿がきっかけだったと指摘しました。
【動画で見る】教師による『盗撮・共有グループ』開設者とみられる男 初公判で明かされた“きっかけ”「設置したカメラに…」 初公判が行われた28日、名古屋地裁は34の傍聴席に対して、182人が列を作りました。この裁判への関心の高さを表しています。
女子児童の盗撮画像などをSNSで共有していたとされる現役の教師のグループ。これまでに逮捕・起訴された小中学校の教師は6人で、被害に遭った少女は、分かっているだけで、のべ35人を超えています。
6人の勤務先は、名古屋、神奈川、東京、そして北海道で、各地に散らばる教師たちを結び付けたのは「グループチャット」でした。
このグループの開設者とみられるのが、28日に初公判が行われた名古屋市の小学校教師・森山勇二被告(42)です。
問われているのは、校外学習先の消防署で盗撮した女子児童(当時9)の画像をグループチャットに共有したほか、自宅で別の女子児童のリコーダーに体液をつけたなどの8つの罪です。
初めて法廷に立った森山被告は、「間違いありません」と、弱々しい声で起訴内容を認めました。
検察側は、犯行に手を染めたきっかけについて、こう指摘しました。
<検察側> 「数年前、授業の様子を撮影するために設置したカメラに着替えの様子が映っていることに気付き、女子児童の下着姿に興奮を覚えるようになった」
さらに、「秘匿性の高いアプリでグループトークを作り、信頼のおける教員を誘い入れた」などと、教師のグループ開設の経緯も明かされました。
裁判所には、森山被告が勤務する小学校の保護者も来ていました。
森山被告の小学校に娘が通う保護者: 「校外学習でそういう行為を行っていることは、あってはならないこと。犯行に及んでしまった理由を知りたいです。事実に対して、謝罪の言葉が本人の口から聞ければなと思います」 既に保釈されている森山被告は、初公判の終了後、裁判所を車で後にしましたが、報道陣の問いかけに応じることはありませんでした。
東海テレビ - 2025/10/28 19:05