京都府警中京署の20代男性巡査が、同署の女性用トイレに小型カメラを置いて盗撮しようとした疑いがあり、府警が性的姿態撮影処罰法違反容疑で捜査していることが14日、府警関係者への取材で分かった。下鴨署の40代男性警部補も管内の警察施設の女性用トイレで盗撮した疑いが強まり、同容疑で捜査していることも判明。府警は容疑が固まり次第、書類送検し、懲戒処分にする方針という。
現職警察官が警察施設で盗撮行為をした疑いが相次いで浮上するという異例の事態に、批判の声が上がりそうだ。
府警関係者によると、中京署の巡査は3月、同署の女性用トイレに侵入して個室内に小型カメラを設置し、女性を盗撮しようとした疑いが持たれている。カメラには女性職員は映っていなかったとみられる。巡査は電車などで複数回にわたって盗撮した疑いが持たれているという。
下鴨署の警部補は4月、管内の左京区にある警察施設の女性用トイレにスマートフォンを置いて女性警察官を盗撮した疑いが持たれている。府警の調べに対し、巡査と警部補はいずれも盗撮行為を認めているという。
府警の警察官による盗撮行為は過去にも発覚している。今年3月には、宇治署の40代男性元警部補=依願退職=が、電車内で盗撮した性的姿態撮影処罰法違反(撮影、撮影未遂)容疑で書類送検され、罰金70万円の略式命令を受けている。
京都新聞 – 2025/05/15 08:36