岡山県里庄町のゲストハウスで宿泊客の女性に睡眠薬を飲ませて性的暴行や盗撮をしたとして準強制性交などの罪に問われていた経営者の男に対し、岡山地方裁判所は24日、懲役26年の判決を言い渡しました。
判決を受けたのは里庄町のゲストハウス経営者、武内俊晴被告(51)です。
判決によりますと、武内被告は2018年から2022年にかけて宿泊客など10人の女性に睡眠薬入りの酒を飲ませたうえ、性的暴行を加えるなどしました。
争点は責任能力の有無で、検察側は責任能力が認められるとし、弁護側は犯行は心神喪失だったとして無罪を主張していました。
24日の判決で岡山地裁の本村暁宏裁判長は「犯行が繰り返されたゲストハウスは自らの犯行のために用意した舞台装置とすら考えられ、被害者らの尊厳を無視した悪質極まりない犯行」と指摘。
そのうえで「幻覚に命令されて犯行に及んだと荒唐無稽な弁解に終始する自己中心的な態度には極めて厳しい非難が向けられなければならない」として、懲役28年の求刑に対し懲役26年の判決を言い渡しました。
判決後、弁護側は被告は判決の内容を不服として控訴の意向を示していることを明らかにしました。
日テレNEWS NNN - 2025/09/24 19:59