出会い系サイトで誘い出した男性に、ラブホテル内での盗撮を持ちかけ、現金を脅し取ったとして、20代の男女3人が11月に逮捕・送検されていたことがわかりました。
【画像】恐喝容疑で本多雛子容疑者(23)、中村虎清容疑者(26)、櫻井玲音容疑者(23)を逮捕した札幌豊平警察署 警察は、匿名流動型犯罪グループによる恐喝事件とみて、捜査しています。
恐喝の疑いで逮捕されたのは、小樽市の無職・本多雛子容疑者23歳、札幌市西区の会社員・中村虎清容疑者26歳、札幌市西区の無職の櫻井怜音容疑者23歳の3人です。
3人は共謀し8月23日、後志地方に住む30代の男性を札幌市白石区のラブホテルに誘いだすと、男性に盗撮を持ちかけて、応じた男性に因縁をつける手口で示談金名目で現金100万円を脅し取った疑いが持たれています。
警察によりますと、被害に遭った男性は、出会い系サイトを通じて本多容疑者と中村容疑者の2人と知り合うと、本多容疑者から「3人で性行為をしよう」という趣旨の誘いを受けて、待ち合わせのホテルに行きました。
すると、男性は中村容疑者から「本多(容疑者)を盗撮しよう」と持ちかけられ、男性が脱衣場にスマートフォンを隠し置くと、本多容疑者が盗撮行為に気付いたという状況をつくりました。
初対面を装っていた本多容疑者と中村容疑者の2人は事前に示し合わせた行動だったということです。
本多容疑者は、男性に「盗撮したでしょう」「警察に被害申告する」などと因縁をつけて、男性から示談金名目で現金100万円を脅し取ったということです。
男性は、100万円を中村容疑者を通じて、本多容疑者に支払った後、不審に思い、警察に被害を申告。
警察は捜査をすすめ、容疑が固まったとして11月11日までに3人を逮捕、送検しました。
取り調べに対し、3人が容疑を認めているかどうかについて警察は、捜査に支障があるとして明らかにしていません。
3人をめぐっては、匿名流動型犯罪グループとみられ、本多容疑者は男性を誘う役で、中村容疑者が、あたかも自身も本多容疑者から示談金を請求されているように装う被害者役。櫻井容疑者は現場には行かず、犯行を主導した指示役とみられています。
3人は、犯罪収益を目的としたグループで、繋がりは薄いということです。
なお、3人はこの事件の恐喝容疑について、処分保留となりましたが、本多容疑者と中村容疑者は、9月にも同様の手口で札幌市手稲区のホテルで、40代の男性から現金32万円を脅し取った疑いで11月下旬に逮捕されています。
櫻井容疑者についても別の事件で逮捕されていて、手稲区の恐喝事件への関与については、警察は捜査中としています。
警察はこれらの事件には、ほかにも関与した人物がいるとみてグループの全容解明を進めるとともに、脅し取った金の流れなどを詳しく調べています。
HBCニュース北海道 - 2025/12/09 20:12