「逮捕者のニュースを聞くたびに心配になります」「年末年始は様々な取り締まりが活発になりますからね」 あるコミュニティーでの昨年末のやりとりです。そして、大みそかに続きます。
「皆さま2024年も誰も捕まることなく乗り越えられそうでよかったです」「来年もまた秘密の話をたくさんしたいです」 実はこのやりとりをしていたのは、名古屋の教員を中心とした教員だけの盗撮グループでした。
2025年10月、スーツ姿で名古屋地方裁判所の前に立つ、名古屋市の元小学校教諭・森山勇二被告(42)。教育現場の信頼を揺るがした“盗撮教員グループ”の管理者です。
グループの存在が明るみになったのは、2025年6月。当時、名古屋市の教諭だった森山被告と横浜市の教諭・小瀬村史也被告が逮捕されました。
グループ発覚の最初のきっかけは、名古屋市の元教諭・水藤翔太被告(34)の逮捕でした。
地下鉄で少女のリュックに体液をかけたとして逮捕され、そのスマートフォンの解析でグループの存在が警察に発覚しました。
愛知県警は、盗撮事件としては異例の捜査本部を立ち上げ、11月までにメンバー全員の7人を逮捕しました。
勤務地は、北海道・東京・岡山など全国各地。被害児童は、のべ65人以上にのぼります。
グループの管理者である森山被告を知る人は…。
森山被告が勤務していた学校の校長: 「楽しいとか分かりやすい授業だとか、信頼は厚かったと思います」 保護者: 「先生としてはすごくいい先生。ショック、まさかあの先生が」
森山被告は4年ほど前にアカウントを開設し、SNSで知り合った他の6人を順番に誘い入れ、2024年8月、教員だけのグループを結成。
秘匿性の高いアプリで警察の目をかいくぐっていました。
森山被告はメンバーに対して、 「これで自分が信用している教員メンバーは全員です。職業が職業だけに、絶対に表ではできない話ばかりですが、この場でいろいろ話せたらと思います」 と伝えていました。
中京テレビNEWS – 2025/12/22 18:58