先週報道された盗撮に関するニュースに触れてまいります。
ファイバースコープ伸ばし女子トイレを…動植物園の多目的トイレから隣のトイレ盗撮図ったか 31歳男
家族連れで賑わう動植物園のトイレで盗撮か。愛知県豊橋市の「のんほいパーク」にあるトイレで18日午後、盗撮しようとした疑いで31歳の男が逮捕されました。
18日午後2時半ごろ、愛知県豊橋市の「のんほいパーク」にあるトイレで、利用した女性が多目的トイレの壁の上から人の手やコードが見えていることに気付きました。女性が夫と職員とともに確認したところ、多目的トイレの壁の上に、コードの先端にカメラがついた「ファイバースコープ」が設置されていて、多目的トイレから男が出てきたため、警察に通報しました。
県の迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されたのは、静岡県浜松市の会社員(31)で、多目的トイレからカメラをのばし、隣にある女子トイレを撮影しようとしていたとみられています。
調べに対し、容疑者は「トイレを撮影しようとしたことは間違いありません」と容疑を認めています。
引用元 : 東海テレビ 2021年10月18日 16時4分配信
※被疑者の氏名部分を修正しております。
動植物園でのトイレ盗撮事件ですが、逮捕容疑は女子トイレを盗撮しようとした疑いとの事なので盗撮目的でカメラを向けた盗撮準備行為に留まっているようです。
トイレの壁の上から手やコードが見えていたとされており、恐らくトイレの仕切り越しに隣のトイレを盗撮しようとしていたのだろうと思われます。コードの先端にカメラが付いているファイバースコープを使用していたようで、それ自体やそれを設置しようとしていた時の手に女性が気付いて発覚したのでしょう。
女性は気付いたその場で旦那さんや施設職員を呼んだと思われ、トイレの個室から逃げられないまま出てきた被疑者はその場で取り押さえられて逮捕されたと見られます。気付かれてトイレの外が騒がしくなってきてからは被疑者は生きた心地がしなかったのではないでしょうか。
愛知県の迷惑防止条例ではトイレにおける盗撮行為は勿論、盗撮目的でカメラ等を設置したり向けたりする盗撮準備行為も処罰の対象になっています。被疑者も「トイレを撮影しようとしたことは間違いありません」と認めていますので少なくとも盗撮準備行為でアウトとなります。
愛知県 迷惑行為防止条例 第2条の2
- 人の身体に、直接又は衣服その他の身に付ける物（以下「衣服等」という。）の上から触れること。
- 衣服等で覆われている人の身体又は下着をのぞき見し、又は撮影すること。
- 前号に掲げる行為をする目的で、写真機、ビデオカメラその他の機器（以下「写真機等」という。）を設置し、又は衣服等で覆われている人の身体若しくは下着に向けること。
- 前三号に掲げるもののほか、人に対し、卑わいな言動をすること。
何人も、学校、事務所、タクシーその他の不特定又は多数の者が利用することができる場所又は乗物（公共の場所又は公共の乗物に該当するもの及び次項に定めるものを除く。）において、正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような方法で、次に掲げる行為をしてはならない。
- 衣服等で覆われている人の身体又は下着をのぞき見し、又は撮影すること。
- 前号に掲げる行為をする目的で、写真機等を設置し、又は衣服等で覆われている人の身体若しくは下着に向けること。
何人も、住居、浴場、便所、更衣室その他人が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいるような場所において、正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような方法で、次に掲げる行為をしてはならない。
- 人の姿態をのぞき見し、又は撮影すること。
- 前号に掲げる行為をする目的で、写真機等を設置し、又は人の姿態に向けること。
この事件では第3項第2号に該当していると考えられますが、今後の捜査で盗撮に至っていた事が確認できれば第1号に該当する事になります。もし今回の事件では盗撮に至っておらず盗撮準備行為に留まる事になったとしても、手が込んだ手口なので余罪も疑われ、別件で盗撮行為が裏付けられるという事もあり得るでしょう。
今回逮捕された事件のみで、更に盗撮行為が確認できず盗撮準備行為までであれば30万円以下の罰金で済むかもしれませんが、余罪も含めて盗撮行為が裏付けられた上で立件されれば罰金であっても50万円以上になってくるのではないでしょうか。
盗撮目的のカメラ設置容疑で逮捕されたバス運転手児童ポルノ作成の疑いで再逮捕
盗撮目的で、バスの車内にスマートフォンを設置したとして逮捕された山梨交通のバスの運転手が１８歳未満の児童の胸などが露出した姿をひそかに撮影し、児童ポルノを作った疑いで、再逮捕されました。
再逮捕されたのは、山梨県南部町福士の容疑者（３２）です。
押収したスマートフォンを警察が調べたところ、容疑が分かったもので、容疑者は容疑を認めているということです。
引用元 : UTYテレビ山梨 2021年10月18日 20時19分配信
※被疑者の氏名部分を修正しております。
以前の記事で取り上げていたバス運転手による盗撮事件の続報のようです。スカート内を盗撮する目的でバス車内にスマホを設置していた疑いが逮捕されていましたが、その後の調べで児童ポルノの盗撮製造が発覚し再逮捕されたとの事です。
児童ポルノの内容や製造の経緯についてはこの記事で触れられておらず詳しい事は分かりませんが、児童の胸などが露出した姿との事なので着替えなどを盗撮していてそのデータがスマホに保存されていたという感じでしょうか。
先に逮捕されていた事件では盗撮目的でスマホを設置していた盗撮準備行為だけに留まっていたので場合によっては不起訴、厳しくても罰金30万円以上になる事は無いのではと述べていましたが、余罪として盗撮どころか児童ポルノの製造が出てくるとなると話が違ってきます。
本人も認めているようですが今後更に他の余罪が発覚、立件される可能性もありますので、件数によっては罰金で済むか公判請求されるかの瀬戸際が近付いてくる事もあるかもしれません。
白山市内の教諭不祥事続く 女性の下着盗撮の疑いで教諭の男を逮捕
女性の下着をスマートフォンで盗撮したとして、白山市内の中学校に勤める35歳の教諭の男が逮捕されました。
石川県迷惑行為等防止条例違反の疑いで逮捕されたのは、白山市北辰中学校の教諭で、野々市市稲荷4丁目に住む35歳です。
容疑者は今月8日の午後5時ごろ、石川県内の施設で女性が履いていたショートパンツの下から、スマートフォンで、下着を撮影した疑いがもたれています。「先生が不審な行動をとっている」と、生徒から連絡を受けた白山市の教育委員会が警察に相談し、容疑者のスマートフォンから下着の画像が見つかりました。
調べに対し容疑者は容疑を認めているということで、警察は余罪がないか調べを進めています。
(以下略)
引用元 : MRO北陸放送 2021年10月20日 16時51分配信
※被疑者の氏名部分を修正しております。
中学校の教員による盗撮事件です。ショートパンツの下からスマホで下着を盗撮したとされているところ、発覚のきっかけは生徒からの相談との事でこの記事では現場が県内の施設とぼかされていますが、他の報道によると学校内で生徒を盗撮していたようです。
パッと見では学外の施設で盗撮していたところを生徒に見られていたようにも取れますが、あり得ない事ではないもののそれはそれで相当なアンラッキーと言えます。実際はそうではなく単に学校内で生徒を盗撮していただけのようなので経緯としては比較的分かりやすいでしょうか。
被疑者のスマホから盗撮データが見つかっており、本人も認めているようなので争う点は特に無さそうです。教員なので今後懲戒免職となる事は避けられないかもしれませんが、刑事処分としては罰金30万円程度で済むのではないでしょうか。
