盗撮などの性犯罪での逮捕やその前後に関する情報を配信してまいります。

盗撮で逮捕される日

ニュース考察

先週の盗撮事件ニュース(12月18日~12月24日)

更新日:

先週報道された盗撮に関するニュースに触れてまいります。

女子高生のスカート盗撮 高校教諭を懲戒免職「まじめ過ぎるとのイメージに反発」

山梨県教育委員会は20日、女子高生のスカート内をスマートフォンで盗撮したとして、県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕され、起訴猶予処分となった県立吉田高校の教諭(30)を懲戒免職処分にした。県教委は同日、県立高校の校長に教員の指導徹底を通知した。

県教委によると、教諭は9月15日、同県富士吉田市内のコンビニエンスストアで、店内にいた2人の女子高生のスカート内にスマートファンを差し入れ、盗撮したとしている。女子高生が同教諭の車のナンバーを覚えていたことで、容疑が発覚。10月23日に県警富士吉田署に逮捕された。

県教委の聴取に、同教諭は「1年ほど前から20、30回、コンビニエンスストアなどで盗撮した」と認めているという。目的については「まじめ過ぎると思われていて、そうしたイメージへの反発からストレスがたまり、やってしまった。被害者には大変申し訳ないことをした」と供述しているという。

高校教育課の手島俊樹課長は会見で謝罪。処分理由について「生徒を指導する立場で絶対にあってはならない行為。以前から複数回、盗撮をしているのは悪質だ」と説明した。
引用元 : 産経新聞 2017年12月20日 20時25分配信
※被疑者の氏名部分を修正しております。

これは久々にインパクトのある犯行動機が出てまいりました。

被疑者の知人などから人物評を含めて「まじめ過ぎるのでそうしたイメージへの反発だったのではないか」と言われるならわかりますが、これを自分で言ってしまうメンタルには目を見張るものがあるのではないでしょうか。

30回も繰り返していて動機が性的な欲求に根ざしているのは明らかなわけですが、それを正直に話すのはよほど恥ずかしかったのかもしれません。

記事の見出しにまで入れられて、こんな動機に納得や理解を示す人はどこにもいないと思いますがコンビニでスマホを使って盗撮するくらいの稚拙な程度に相応といったところでしょうか。

「女子高生が同教諭の車のナンバーを覚えていた」ということは、立ち去る時点では被害者に盗撮を気付かれていたということになりますが、情けない供述をする被疑者らしいお粗末さと言えます。

盗撮疑われ線路逃走 警察官が出頭 書類送検へ 北九州

先月、北九州市のJRの駅で、電車内で女性を盗撮したとして取り押さえられた男が線路に飛び降りて逃走し、警察が捜査していたところ、福岡県警の30代の巡査部長が出頭して盗撮行為を認めたことが捜査関係者への取材でわかりました。警察は近く県の迷惑行為防止条例違反の疑いで書類送検する方針です。

先月28日の朝、北九州市八幡東区のJR鹿児島線のスペースワールド駅で、電車内で女性を盗撮したとしてこの女性に取り押さえられた男が、駅員に引き渡される際に線路に飛び降りて逃走しました。

この影響でJR鹿児島線は一時現場付近で運転を見合わせました。

警察が捜査していたところ、福岡県警の北九州市警察部に所属する30代の巡査部長が「盗撮を疑われて逃げた」と言って警察に出頭し、その後、盗撮行為を認めたことが捜査関係者への取材でわかりました。

福岡県警察本部は近く県の迷惑行為防止条例違反の疑いで書類送検するとともに、処分する方針です。
引用元 : NHK 2017年12月21日 5時27分配信

盗撮の発覚後に線路へ降りて逃走するという事件は以前の記事でも取り上げていましたが、こちらはそうして逃げた盗撮犯が警察官だったという事件です。

なお、警察の捜査で逃走した被疑者の尻尾を掴んだというわけではなく、被疑者本人が自ら出頭して検挙に至っているようですが「盗撮を疑われて逃げたとして警察へ出頭、その後盗撮行為を認めた」という表現がやや引っかかります。

当初は疑われただけで盗撮はしていないと主張していたものがその後の追及により追い込まれて盗撮行為も認めた、とも受け取れるので、そうであれば往生際が悪いと言えるでしょう。

ちなみに上記の報道があった日の朝には書類送検の方針とするまでに留まっていますが、別の報道では以下に示すようにその日のうちに書類送検され、さらに依願退職に追い込まれているようです。

列車内で盗撮したなどとして福岡県警が捜査していた男性巡査部長が、線路上を約1キロ逃走していたことが21日、県警への取材で分かった。巡査部長は38歳で北九州市警察部の機動警察隊に所属、「盗撮サイトで興味を持ち、昨年末ごろから十数回、同様のことをした」と話しているという。

県警は21日、巡査部長を停職3カ月の懲戒処分とし、県迷惑行為防止条例違反(盗撮)容疑で書類送検したと発表。巡査部長は同日付で依願退職した。
引用元 : 産経新聞 2017年12月21日 20時38分配信

興味を持つきっかけとなった盗撮サイトとしては、以前から何度か触れている盗撮動画等の販売サイトを指しているでしょうか。

販売サイトで盗撮動画などを購入している愛好家の中からは触発され自分もと考えて盗撮から販売に手を染める人も出てくるものですが、販売に至っていないだけでこの事件の被疑者もそうして触発されたうちの1人なのかもしれません。

しかし捕まったときに払う代償は大きく、特に公務員などは安定した職を失うリスクが大きいので踏み止まれるようよくよく考えるべきでしょう。

教室内で盗撮、被害児童延べ25人以上 元教頭の男性教諭免職 長崎

長崎市立小学校の男性教諭(61)が教室で個別指導中などに女子児童のスカート内を盗撮した問題で、県教委は22日、被害者は延べ25人以上いることを明らかにした。この教諭を同日付で懲戒免職処分にした。

同日会見した県教委によると、教諭は「タブレット端末の撮影機能を使えば盗撮できると思い付いた。性的な欲望を抑えることができなかった」と話している。

問題が発覚した11月、市教委が長崎署に相談したが、教室が県迷惑行為等防止条例でみだらな行為を禁じる「公共空間」にみなされないとして「(逮捕など)立件できない」と言われたという。これを踏まえ県教委は、教室が対象に含まれるよう「条例改正はあってしかるべきだ」との認識を示した。県警は条例改正する方針。

県教委などによると、教諭は5月以降、少なくとも7回にわたり小学2年の男女ら25人以上を盗撮した。主に休み時間に九九で個別指導できる環境を悪用。机を向かい合わせに置き、自身の机の下にタブレットを固定していた。

このうち一部は、障害のある児童も含む通級指導教室の授業だった。教諭は7回とは別に「3件の(盗撮)動画を削除した」と話している。

この問題で児童20人が個別にカウンセリングを受けた。

教諭は1997年から2009年まで計4校で教頭を務めた。自らの希望で教諭に降任し、16年3月に退職、同4月から再任用されていた。教頭時代などにわいせつな行為があったかは「確認できていない」(県教委)。
引用元 : 長崎新聞 2017年12月23日 9時24分配信

前々回の記事などこれまでに何度か取り上げた事案について、盗撮を行っていた教諭が懲戒免職処分となったようです。

警察自ら「立件できない」としているように長崎県の条例が規制する公共の場所に、盗撮の現場となっていた教室が含まれていないことから迷惑防止条例違反には問えないということで、刑事的にはお咎め無しとなっていますのでこの処分も仕方ないでしょうか。

しかも盗撮を始めて比較的早くに発覚したわけではなく、何度も繰り返していて被害を受けた女子児童も多くなっていたようですので悪質と判断されたのでしょう。

長崎県 迷惑行為等防止条例 第3条

何人も、公共の場所又は公共の乗物において、人に対し、みだりに、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような方法で、次に掲げる行為をしてはならない。
  1. 衣服その他の身に着ける物(以下「衣服等」という。)の上から、又は直接人の身体に触れること。
  2. 衣服等で覆われている人の下着又は身体をのぞき見し、又は撮影すること。
  3. 前2号に掲げるもののほか、卑わいな言動をすること。
第2項
何人も、公共の場所にいる人又は公共の乗物に乗っている人に対し、みだりに、写真機、ビデオカメラその他これらに類する機器を使用して、衣服等を透かして見る方法により、衣服等で覆われている人の下着又は身体の映像を見、又は撮影してはならない。
第3項
何人も、公衆浴場、公衆便所、公衆が利用することができる更衣室その他の公衆が通常衣服等の全部又は一部を着けない状態でいる場所に当該状態でいる人の姿態を、みだりに、のぞき見し、又は撮影してはならない。

元々退職後の再任用とのことですので懲戒免職処分が重いとして提訴するような揉め事になる可能性も少ないでしょう。

事件が報道されやすい公務員による盗撮で、しかも逮捕も処罰もできないとあって話がやや大きくなっているように感じられますが、教員による教室内での盗撮に限った話ではありません。

他の自治体の迷惑防止条例を見ても事務所・オフィスなども教室と同じ扱いになるケースが多いので、この事案のように発覚しても逮捕も処罰もできず、そしてこの事案とは違って報道もされず半ばやり得になっている盗撮は非常に多く潜在していると思われます。

こうした穴を突いて盗撮を続けているという話まではまだ聞いたことがありませんが、被害者にとって見れば穴を狙っていても狙っていなくてもやり得、逃げ得には違いありません。

従来は建造物侵入などで対応する(せざるを得ない)場合もありましたが、こうした事案によって問題の本質が徐々に周知されていくことで条例改正の動きに拍車がかかっていくことでしょう。

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