公開後わずか1カ月で観客動員数1827万人、興行収入は約258億円と、空前の大ヒットを記録しているアニメ「鬼滅の刃」劇場版最新作。
【画像】「炭治郎の耳飾りが修正され…」劇場版『鬼滅の刃』の韓国版ポスターを見る 8月20日、そんな人気作品を映画館で盗撮したとして、韓国籍の専門学校生シム・ジュンウ容疑者(24)が著作権法違反などの疑いで逮捕された。
犯行日の7月18日は公開初日。鬼滅ファンが殺到し混雑する劇場内で、どうやって盗撮したのか。
「本人が容疑を否認しているため詳細は不明だが、スマートフォンをスクリーンに向けて何らかの方法で固定し、動画を撮影していたとみられている。
容疑者のスマホには、2時間35分にわたる全篇を撮影したデータがきっちり残っていて、時折前方を横切る人影のようなものも写っていたようだ」(社会部記者) シム容疑者は別の窃盗事件で逮捕されており、捜査でスマホを解析した結果、今回の逮捕につながった。
「実は公開直後から複数の盗撮グループの情報が回り、SNS上には盗撮されたとみられる不自然な画角の映像が流出していた。
公式サイトでは日本語だけでなく英語や中国語でも『盗撮行為、違法アップロード等の悪質な著作権侵害に対しては、刑事告訴を含む厳正な対処をしていく』と異例のコメントが掲載されるほどだった」(同前)
国外上映前は特に需要が急騰していたという。
「盗撮された映像は違法サイトなどを通じて売買されるが、中国人や韓国人、それに日本人も含めて専門のグループが複数存在し、映画館に入る実行役や販売役など役割分担もある。昔の小型ビデオカメラと違って見つかり辛い上、スマホの性能は高く盗撮画像でも本物に見劣りしないクオリティが維持される」(映画盗撮グループに詳しい人物) 海外でも人気の高い日本のアニメ作品は何度も標的となってきた。オンラインで流通する日本のアニメやマンガなどのコンテンツの海賊版による被害額は、年間2兆円超と推計される(CODA調べ)。
「かつては宮﨑駿監督の『ハウルの動く城』などでも逮捕者が出た。上映期間中に盗撮動画が世界で拡散・販売されれば、物語の核心部分のネタバレにも繋がる上、莫大な被害額になる。
映画館によってはデジタルGメンと呼ばれる監視員を劇場内に配置して警備に当たり、配給会社も盗撮動画を解析して劇場の特定を進めるなど対策を講じている」(配給関係者) スマホ社会における盗撮防止は容易ではない。前出の配給関係者が嘆く。
「国を挙げて早急に対策を進めなければ、日本が誇る素晴らしいコンテンツが泥棒たちに盗まれてしまう」 コンテンツ大国の道のりは険しい。
文春オンライン - 2025/08/29 19:12