全国で盗撮の被害が相次いでいます。
北海道では帯広市の小中学校が一足早く7月24日から夏休みに入りますが、専門家は夏休みの間も盗撮に対して注意を続ける必要があると警鐘を鳴らします。
7月15日、JR札幌駅のエスカレーターで女性のスカートの中にスマホを差し込み撮影したとして、帯広市に住む49歳の男が逮捕されました。
名古屋市の教員らが盗撮した画像をSNSで共有していた事件を受け、道教育委員会は道内の学校で一斉点検を行いました。
盗撮目的のカメラは見つかりませんでしたが、ある小学校では部活動の荷物置き場に録画状態のスマホが発見されました。
置いていたのはその小学校に通う児童で、録画の目的は明らかにされていません。
「何も信じられない」「スカート履くときエレベーター気を付けている」「自分の身は自分で守る」「気を付けたいなと思うけど自分で気づける自信がない」(高校生や専門学校生)
スマホの普及などに伴い盗撮の被害は増え続けます。
規制を強化すべく2023年に「性的姿態撮影等処罰法」が施行されると、2024年に全国で検挙された盗撮は8000件を超えました。
発生場所で最も多いのは商業施設の2934件で、全体の約35%。
保育園を含む学校は556件(全体の約6.6%)でした。
盗撮に使われたのは携帯電話が6813件で、全体の約8割を占めています。
盗撮の被害を防ぐにはどのようにしたらいいでしょうか。
SNS上の盗撮画像を見つけ警察に通報しているボランティア団体は… 「短い時間で着替えることが要求されていて学校内で自衛することは難しい」 「盗撮被害の相談が寄せられるが、多くの人が非常に長い間、自身の画像が拡散していないか不安を抱え続けている」(いずれも「ひいらぎネット」永守すみれ 代表)
子供たちは学校がある期間だけではなく夏休みの間も盗撮に気をつける必要があるといいます。
「何らかの被害を受けたとしても、時間的に帰らなきゃいけないと被害申告できなくなってしまう。加害者もそういう子を狙うので、時間に余裕を持って行動してほしい」 「大人世代が子供だったころと比べて今の子供たちの方が危険にさらされてしまっている。大人が責任を持って今後の被害をなくしていくために取り組むことが重要」(いずれも永守代表)
北海道ニュースUHB - 2025/07/23 21:30