シルバー人材センターが運営する大隅地区の児童クラブで、職員が児童の着替えを盗撮していたことが分かりました。発覚後も一時カメラは設置されたままで、保護者らは、詳しい事件の経緯の説明などを求めています。
児童を盗撮していたのは、鹿児島県の大隅地区のシルバー人材センターに勤務し、児童クラブを監督していた30代の元男性職員です。
センターなどによりますと、元職員は2020年から去年8月までのおよそ4年間、児童クラブの女子更衣室に小型カメラを4台設置し、盗撮していました。
元職員は去年9月に懲戒免職処分を受け、今年1月、児童ポルノ禁止法違反の罪などで執行猶予付きの有罪判決を受けています。
事件を巡っては、去年7月に児童がカメラを見つけ、クラブの支援員に伝えましたが、カメラはその後も設置されたままで、センターが盗撮を把握したのは9月でした。
センターは先月、再発防止策を自治体と保護者に提出しましたが、保護者らは今月3日、自治体とセンターあてに詳しい事件の経緯の説明などを求める申し入れ書を出しています。
シルバー人材センターは「被害者の特定に繋がらないよう慎重に対応を進めた結果、遅れに繋がってしまった」とコメントしています。
MBC南日本放送 - 2025/06/10 19:11