スポーツ選手を狙った盗撮をなくそうと、宮城県警は4日、アスリートの盗撮被害撲滅キャンペーンを宮城県利府町のキューアンドエースタジアムみやぎで展開した。会場では県高校新人陸上競技大会が開催中で、来場者に注意喚起した。
県警県民安全対策課と塩釜署の警察官6人が参加。選手や保護者に「盗撮を見つけたら110番してくさだい」と協力を呼びかけながら啓発チラシ150部などを配ったほか、私服警察官が観客席を見回った。
キャンペーンは、競技中のアスリートを性的対象とした盗撮や、撮影画像の交流サイト(SNS)での拡散が社会問題となっていることを受けて企画。今大会の会場での撮影は許可制となっているという。
県民安全対策課によると、競技中のアスリートの盗撮は県迷惑防止条例違反に当たる可能性があるが、摘発例はないという。斎藤利浩課長補佐は「盗撮被害を防止するため大会関係者と連携して取り締まりを強化していく」と話した。
河北新報 - 2025/09/10 10:45