神奈川や兵庫など全国でストーカー事件が相次いでいますが、被害は熊本でも決して少なくはありません。被害者の声をもとにストーカー被害を考えます。
「とにかく場所を問わず時間も問わずだったので心が休まる暇がない時期でしたね」 こう話すのは、県内に住む20代のAさん。学生時代の元交際相手からストーカー被害を受けているといいます。
■Aさん 「通学路の途中で腕を引っ張られたりとか、車内に連れ込もうとしたりとか、そういうことが本当に頻繁にやってたのでそこは本当に怖かったですね」 「盗撮されたものが仲間内で共有されていた」 盗撮されたAさんの写真や動画は脅しに使われ、それを口実に呼び出されたり、SNSで知らない人からメッセージが届いたりしたといいます。
■Aさん 「(SNSを)ブロックすると、家族がどうなってもいいのかとか、近所の写真を撮られていて、 今ここに来てるんだけどみたいな感じで、いつ接触するかわからない」
社会人となった今でも、SNSを使ったストーカー行為は続いているといいます。警察庁によりますと、全国のストーカー行為などの相談件数は過去5年、高い水準で推移していて、県内でも令和以降300~400件を認知しています。県内で多い相談は、待ち伏せなどのつきまといや面会、交際の要求、無言電話や連続メールの送信についてです。
■Aさん 「自分が我慢すればいつかなくなるんじゃないかとか、他の人が迷惑を被るくらいなら、私が受けていた方がマシ なんじゃないかっていうふうに、誰にも相談できなくなっていましたね」 Aさんは家族や友人にも打ち明けられず、警察に助けを求めました。警察は加害者を呼び出し、厳重注意をしたうえ、スマートフォンに入っている画像を消去させたといいます。しかし…。
「何で警察に言ったんだ」 ■Aさん 「翌日に接触があって、警察に(相談に)行ったらこの人に知られちゃうんだ(と思った)」 警察へ相談したことが仇となりさらに苦しんだといいます。
KKT熊本県民テレビ - 2025/10/06 19:41